三十路女のクソ日記

アラサー女が気持ち悪いことをひたすら書くブログ

男のこだわり

三十路女にはなかなか出会いがない。
独身のアラサーが傷を舐め合うようにコンパを開きまくった時期もあったが、いい加減みんなネタは尽きる。

歳をとるごとに脳裏に浮かぶ言葉は「諦め」の二文字。
何事も諦めは肝心なのである。

そんなある日、彼氏ができた友達が男を紹介してやると言う。
…紹介。コンパを荒らしまくっていた私には懐かしい響き。

しかし、私は紹介があまり好きではない。
とりあえず会ってから、だったらまだ良いが、LINEから始まった場合は無駄に質問を送り合い、やりとりを続ける毎にお互いの願望と期待が高まる為、実際会ったらガッカリ…というケースが多い。

しかも紹介の場合は間に知り合いを介す為、どれだけ合わない人であろうと「ブチる」という行為ができず、ひたすらフェードアウトの機会を伺わなければならないから更にめんどくさい。

しかしそんな不平不満を言ってる場合ではない。もしかしたらバラ色の生活が待っている可能性もゼロではないのだ。

そして紹介をしてもらい、最初こそ無意味なLINEを頑張っていたが、段々(もういい…LINEめんどくさい…)と早くも「諦め」の文字が現れ、1日1通の返信ペースになった頃、相手から「とりあえず会おう」と誘われた。

「ドライブに行こう」という、初めて会うのになかなか危険度の高い提案を断るべく、「とりあえず飲みから…」「休み予定あるし…」とディフェンスしまくっていたが、彼は意外としつこかった為、もういいや…(諦め)とドライブデートを受けたのである。

あてのないドライブは爆弾すぎるので、所要時間約2時間の目的地を決め、自宅からやや離れた場所まで迎えに来てもらうこととなった。

前日、彼から「言うの忘れてたけど、俺の車禁煙車やから…ごめんやけどよろしく」とLINEが届いた。

…はぁ?

私が超ヘビースモーカーである事は最初の2通目あたりで伝えていたし、彼も喫煙者という事で何の心配もしていなかった。
むしろタバコを吸える=間が持つという安心感さえ感じていた。

しかし仕方がない。喫煙者だからといって必ずしも喫煙車に乗っているとは限らない。
なので何の疑問も持たず、「それなら私が運転するから私の車(もちろんスモーcar!)で行こう」と返事をした。

すると彼から秒速でLINE電話がかかってきて、「え…電話…?めんど(ry」と思いながらも初電話。

はじめましての挨拶そこそこに、彼は「車の話やけど、いやいや!ちょっとぐらい我慢しよーよ!俺運転するし!」と言う。
何でも自分の車は最近買ったばかりの新車で、ドライブだったら自分の車の方が適しているという訳だ。

しかしそんな山道を走る訳でもないので私の車でも充分だと反論するも、彼はしつこかった。
「俺の車を俺が運転して行く。しかしタバコは吸わさない」という謎理論を頑なに曲げないのである。

一応言っておくが相手が非喫煙者だったら私は自分の車であってもタバコなんて吸わない。しかし奴は喫煙者なのである。

ここまで来るとさすがに私も腹が立ってきて、「嫌だ。私の車で行く。」という主張を曲げず、初電話でバトル開始のゴングが鳴り響く。

男「やっぱりそういうのって男が運転するもんやん?」
私「じゃあ私の車を貴方が運転すればいい」
男「俺の車の方がデカいしさ…」
私「荷物もないのにデカさいらんやろ」
男「いや、でもさ…」

…本気でめんどくさい。
でも私が相手をめんどくさいと思うのと同様、相手も私みたいなクソヤニ中女などめんどくさいに違いない。
私が男だったら絶対に関わりたくないタイプの女である。

しかし彼は食い下がり、「コンビニとSAの度にタバコ休憩を取る」と言うので私は諦め、彼の車でドライブに行くことになった。

そして当日、待ち合わせをして顔を合わせた瞬間に「あ、ないわ」と思いながらもドライブに行った。
彼は約束通りにタバコ休憩を挟んでくれ、コンビニでタバコを吸いながら「車の件、ごめんな(笑)やっぱ男のこだわりがあるからさ(笑)」とニヤついて言った。

そして次の瞬間。
「ところでタバコ1本くれへん?」

は…?

彼はiQOSを吸っていた。
何でもたまに紙巻タバコが吸いたくなると言う。
ここはコンビニなのだから買えばいいものを、私の大っ嫌いな「もらいタバコ」で済まそうとしている。

しかし私も鬼ではない。たまに吸いたくなるなら1本ぐらい…とタバコを献上したが、その後タバコ休憩を取る2回に1回は私のタバコを当たり前のように取る彼。

挙句の果てに「やっぱ飯の後のタバコは紙巻タバコやな!」とドヤ顔で言う始末。

買えよ!!
無意味な男のこだわりがあるなら、もらいタバコなどというケチくさいことをせず、500円弱ぐらい出せよ!

その後何故か気に入られてしまい、向こうからLINEが来るペースが上がったが、マッハでフェードアウトをしたことは言うまでもない。

「諦め」は大切なのである。
こうして三十路女は今日も1人、漫画喫茶に足を運ぶ。

ネカフェ最高ー!フー!